静さん
インタビュー:すず
今回インタビューさせていただいたのは
神戸・元町のなかよしライブラリーという
木のおもちゃ&家具屋さんで
店長をされている静さん。
(なかよしライブラリー神戸元町店インスタ)
(こちらの手紙にも書いています!)
私の前職時代の先輩であり
たくさん人生に影響を受けた
最も尊敬する人の1人でもあります。
仕事をしていたはずが
深夜に死生観を語り合っていたり
気疲れした飲み会のあとに
一緒に星を見に行ったり、、笑
以前から一緒に過ごす時間が楽しくて
大好きな人ですが
今のお仕事に就かれてから
さらに輝きが増して、
会うたびにわくわくさせてくれる静さん。
お仕事との出会いや想いを
伺いました!
△静さんとお店
(今はTOY HOFから
なかよしライブラリーに改名されています)
・・・・・
––––今のお仕事に就いた経緯を教えてください。
教員時代に子どもたちに教材とか作ったものを喜んでもらえるのが嬉しくて、作っているときが一番幸せだったから。
何か物を作って誰かに喜んでもらえることがいいなって思ったのがきっかけで。
木のものはけっこう前から好きだったので、いろいろ調べていくうちに
なかよしライブラリーと出会い
「うわ、ここめっちゃ良い!」と思って。
△なかよしライブラリーの
マスコットキャラクター、ロボットくん
その後私は教員を辞めて、いろいろプラプラしていて、木のお店とか工房に行ったけど、
ピンとこなくて。
プラプラしていたときも
ずっとなかよしのおもちゃは心にあって
ここに入っているイメージしか
私の中にはなかった。
それで神戸のお店に行ったときに
「やっぱりもうここしかない!」
「ここだったら別に社員でとってもらえなくてもいい」と思って、
履歴書をもってまた高知の本社に行って
「働きたいんです。」
って突撃訪問したって感じかな。笑
家に帰って
もう1回ちゃんと書いた履歴書を送って
工場で1週間くらい体験して
「やっぱやりたいな」と思って
千葉に帰った後に「採用です」って連絡がきたからすぐに荷物をまとめました。
––––けっこうスピーディーにいろいろ決まっていましたよね。
そのプラプラしていたっていう旅は
次の仕事を見つけようって旅ではなかったんですか?
全然なかったね。
日本を見てみようと思って、だったら沖縄から攻めていって北海道まで行こうと思って。
でも沖縄がよすぎて全部沖縄でお金を使いきって帰ってきた。笑
––––笑
なかよしライブラリーに惹かれた理由は何だったんですかね?
なんか…感覚ですよね。
言えばいろいろと、
デザインだったりとか、木材を着色していなくてこういう色合いを出してたりとか。
△着色していなくても
いろいろな色合いで
可愛らしいおもちゃを作られています。
でもね、そういうところはあったけど
直感ですよね。
デザインって言っちゃうと自分の中では軽い感じがしちゃって。
きっと可愛いと思ったデザインなんだけど、もっともっと大きな何かがあった気がする、自分の中で。
––––なんだか運命的ですね。
なかよしライブラリーは最近プレイルームもオープンしましたよね!
あそこはどんな場所なんですか?
プレイルームは子どもたちが来て遊べる場所なんだけど、遊ぶものが全部木のもの、無垢のもの。
なおかつお母さんたちがコーヒーを飲みながら周りを気にせずにゆっくりとできる場所。
△木のボールプールや小さなトンネルなど
こだわりがつまったプレイルーム
子どもにとって木のもので遊ぶっていうのはすごい良いことだし、お母さんにとっても安心して遊ばせられる場所なのかな。
––––写真会などのイベントも楽しそうですよね!
職人さんとして香川の工場に入って、
今はお店で店長さんをしているんですよね。
最初は工房と一体型のお店だったところが、静さんが店長さんになって販売専門になったじゃないですか。
そうなったのは、静さんが動いたからなんですか?
それはね、私が動いたっていうよりもお客さんかな。
前はお客さんが作ってほしいっていうものを裏の工房で作って売ってたじゃないですか。
でも需要がそんなになくて、実は。
––––そのオーダーメイド的なところがですか?
そうそう、きっといろいろあるけど
裏で出来ることって限られているし。
それよりもどちらかというと
子育て世代のお母さんたちが多くて、
「遊べる場所がない」とか
「一人でマンツーマンで子どもと向き合っているのが苦しい」とか
「でもちょっとほっとできる場所もないし、ゆっくりコーヒーも飲めない」とか
お客さんから聞いていて
やっぱり子育てしっかりしたいけど子どもとお母さんがほっとできる場所って少ないんだなっていうのは、すごく思っていて。
そのときちょうど社長から
「プレイルームを作るのはどうか」って話があって。
どこか違う場所に借りるってなったら売上をあげなきゃいけない。
だったらいっそ裏をつぶして、このスペースでやったらいいんじゃないかって2人で話していてなっていって。
でも工房を潰すのは私の中では
けっこう抵抗があった。
––––大きな決断ですよね。
そう、だって私それがしたかったんですよ。
お店にきて工房で作って喜んでくれる、
嬉しい、
だけど需要はそこじゃないんだ、
って思ったときに
私がこの工房にこだわっているのは
私のエゴでしかないわけで。
でも私はそこにこだわらなくても
お客さんが喜んでくれるところに価値を感じられるんだ、って気付けたからこそ
「もうここいい、変えましょう」
ってなれた。
△お母さんはこちらのスペースで
淹れたてのコーヒーを飲みながら
お子さんを見守れます
決まった瞬間に、早かったですね。
3ヶ月経たないくらいに一気に進んだ。
いろいろと段階を経て
今のプレイルームがあるって感じかな。
「やろうぜ」ってなって
突然できたわけじゃなくて。
––––なぜ「自分がお客さんが喜んでくれるところに価値を感じられるんだ」って分かったんですか?
それはちょっと前、
工場にいた時に気付けたかな。
私ここのおもちゃめっちゃ好きだし、
お客さんのために商品を作れたら自分が幸せなんだろうなって思って入ったけど、
違った。
何で違うのかなって言ったら、
作ることが好き、ではないんですよね。
教員をやっているときも
「この子のために何を作ったら嬉しいかな」って考えて作って、その子に渡して
その子が喜んでくれるのが嬉しかったんだ。
私が好きなのは作ることじゃなかった。
何が好きだったのかなって考えたときに
「私は渡した時の相手が喜ぶところ、喜んでいるところが好きだったんだな」
って気付けたから、
工場を出たって感じですね。
お店に立つようになって
作ってあげてお客さん喜んでくれて
「あ、これだな」って思ったけど、
お客さんが求めるものは違った。
それでやっぱ思いますよね。
自分は何に価値感じるかなって。
作ることだけじゃないなって。
何度も何度も気付いて、でも忘れてて、
でもどっかでその気付きに戻ってっていうのをくり返しながら、
自分の中で明確になっていくんだな
っていうのが分かって。
なんか忘れるじゃないですか。
「あ、こうだ!自分ってこうなんだ」って思っても、日々やっているとその大事なものが見えなくなって目の前のことになっていって。
でもどっかでふっと何かが、
タイミングがあったときに、
いちばん大事なこと思い出したときに、
自分のやるべきことが見えてくる。
––––いやもうすごすぎて感動してます...(泣)かっこよすぎる~~~
なんで泣くんですか。笑
口だけだったらごめん。笑
––––素敵すぎるんですよ…。
いや試行錯誤ですよ。笑
––––自分に対しては客観的にみてるんですか?主観的にみてるんですか?
両方ですね。普段は主観でしかない。
だから、振り返らないと客観的に見れないから、両方しながらって感じかな。
客観的にって意識しないと絶対できないですよね。
––––たしかに。自分を振り返ることは常にしているんですか?
常にはしていないな。笑
でも振り返らざるをえない出来事がやっぱり生きていたらあるんだなと思って。
ちょっとやなこととか、変化とか、毎日一緒じゃないから、それで振り返るかな。
––––そこで振り返るところがすごい。
ありがとうございます。笑
でもしつこいんだと思います、
自分自身に対して。
––––結構振り返りますよね、自分のことを。
うん、だからすごい面倒くさいタイプだと思う。笑
・・・・・
まさかのインタビューで泣く展開!
すみません、
話しづらかっただろうなぁ。笑
「人が喜んでくれることが
自分のやるべきこと」
とまっすぐに語り行動している、
こんな素敵な人に出会えて
うれしいと思ったら
涙がでてきてしまったのです...。
後半では
これからの夢を語ってくれています!
憧れると同時に
心に燃料をたくさんつめこまれた気持ちに
なりました。
きらきら温かいエネルギーにあふれた、
背中を押してくれるお話です!
更新をお楽しみに〜!
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