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立体刺繍と海と物作り (後編)

更新日:2020年4月8日

haruさん

インタビュー:すず


 


立体刺繍、サーフィン、水引、木工など

楽しいことをどんどん見つけて

自分のものにしていくharuさん。


(詳しくは前編をご覧ください!)


後編では

一体どんな考え方で今の彼女ができていったのか、これからどうなっていきたいのか

お話を聞いています。


引き出しの多さの秘密と

サプライズ精神の根本にあるものも

教えてくれました。




・・・・・




––––やってみたいことをどんどん試すことがすごいよね。そこで一歩踏み出す人と踏み出さない人っていると思うんだよ。

まずharuはやるけど、いつごろからそういう人になったの?


高校の時に海外のホームステイがあって

それに行くって決めて。

「行っていい?」とかじゃなく、「行く」って報告。勝手に決めたことばっかりだったってお母さんに言われる。





––––(笑)もう決まってたんだ。高校のときにはそうだったんだね。


そう。「なりたいから」じゃなく「なるから」って言うよね、って言われたことがある。決めたって言っちゃうね。面白そう~と思ったら。


それで、ホームステイも自分でバイトして

お金ためて行った。


お金を払ってもらうってなったら

「やっていい?」ってなるから、

「自分で稼ぐから行ってくる。」っていう。


でもちゃんと調べるよ。無鉄砲には行ってない、ちゃんと調べてから行く。





––––ずっと思っているんだけど調べる能力が高いよね。たぶん立体刺繍とかも「可愛い」って思ってもそこから「作り方調べよう」って自分はならないと思うんだよね。


見て想像できるものはやるでしょ。

見て全然分かんないってものは、今時すぐ調べられるし、情報を得るのは昔から好きかもしれない。


子どもと遊ぶゲームとかも、飽きるだろうなと思って常にネタ収集してる。それだけはずっとやってたら強みになってきた。同じことばっかりにならないから。






––––すごいと思う、haruに聞けば大体面白いネタがあるイメージ。頭に入れとくの?


ネタはね出てこないんだよ、調べてるんだよ。調べてストックしてる。


頭に入れとくものもあれば、もう覚えらんないからネタ帳あるよ。




––––ネタ帳あるの?!


子どもの遊び系はネタ帳がある。あとは、今作りたいなって思ったものとか何でも適当に書くノートとか。携帯のタスクにも書く。





▲子どもとできる簡単な遊びが

びっしりと書かれたネタ帳



なにかに残しとくとパッて見た時に

そういえばこれ作ってない、ってならない?アイデアがハッて思いついたときに貯めとくと、やりたいことが常にあるよね。





––––入れたまんまじゃなくて引き出せるのがすごいよね。やりたいこと尽きないでしょう、見たことない。


うん、だから今すごく幸せだよ。できるから。前の仕事より時間があるからさ、ありがたい。


出勤前にもやっているし、はまると電車の中とかでもやりたくなる。さすがに刺繍は針だから危ないから。(笑)

それこそ電車でどうやってやるのかなとか、どんなデザインがいいかなとか調べたりしてる。





––––時間の使い方も上手だよね。


あとharuといえばシェアハウスもそうだけど、人とのつながりを大事にする人だと思っていて。誕生日にサプライズしてくれるとか、サプライズ精神がすごいと思うの。その根本を教えてほしい。


高校ってサプライズとか流行るよね。

あれやってたら楽しいじゃん、

その名残なんだと思う。


向こうが楽しそうにしてくれると

こっちも楽しいし。


小学生のとき、勝手にひとりでお楽しみ会とかやってたらしいよ、家族みんなに強制で。(笑)

「宝探しをします!」みたいな。学校ではそんなのやる子じゃなかったのに。(笑)




こないだ友達が結婚したの。

仲はすごくいいんだけど、あんまり会えてなくて何が欲しいか分からなくて。


これ我ながらいいアイデアだと思ったものがあるから見てもらっていい?






作ったカタログにはがき挟んで、

「はがきに書いて送ってね」って書いて

あげた。スペシャルカタログギフト(笑)






––––新しい!いいアイデア!楽しむ力が強いんだろうな~


ずっと楽しい道を選んでるからね。





▲写真立てを使ってDIYしたフレームに

ピアスを収納





▲アクリル素材で

ピアスを作ることもあるそう





––––いいね、それ。 これからやってみたいこととかありますか?


インタビューを受けるって聞いて、伝えようと思っていたことがあって。


いろいろなことが好きなんだけどね、

それが目的だからやってるって訳じゃないんだけど、


いちばんは

将来面白いおばあちゃんになりたいの。


何でももってるパワフルなおばあちゃんになりたいからっていうのもあって、たぶんやってる。



自分が「可愛い」と思ったものを、孫も「可愛い」と思ったらそれを教えてあげたい。


これやりたいって思ったときに教えてくれる人がいないとさ、自分も編み物あきらめちゃったのね。


かっこよくない?英語がしゃべれるレベルでカッコいいと思うんだよね、何かができるって。



うちのばあちゃんも革細工とかできてすごいなって尊敬してるし、じいちゃんも面白かったの。変な物いっぱい持ってた。


お父さんも家に糸のことか買っちゃう人だし、お母さんも作るの好きかも。

小さいころからよく一緒に作ってる。

それに憧れがあるのかも。


私の中で、おばあちゃんになったとき子どもが憧れる人でありたいわけ。


だからこれからも面白いことをたくさんやりたい。編み物とか、革細工とか、物作り系も。



仕事もそのためのいい修行、じゃないけど、いい経験値になってるよ。

自分で考えて決めて、そういうことばっかりやってるしね。





▲子どもと遊ぶために

手作りしたおもちゃたち





あとは、

その人のためにっていうのがいいかなって。その作業自体を楽しめるんだろうね。



これやりたい、あげたいって思ったときにその技術があればすぐにできるよね。


楽しんでやって思ったようにいかなかったとき「プレゼントなのに、買えばよかった」って焦っていらいらすることもあるよ。(笑)


けど満足できる物ができたときは、すごく

うれしい。




・・・・・



周りの人を喜ばせたい、

という気持ちを原動力に

日々楽しいことを吸収している

haruさんの話を聞いて


彼女が作ってくれた

チョコレートタピオカラテを飲んでいた私、

とても納得しました。




(友達んち行って出てくることあります?

チョコタピオカ。びっくり美味しかった〜〜)




自分が楽しいことが

いつか誰かの楽しいことになる、

という考えは目から鱗で


これからもharuさんは責任をもって

楽しい道を選んで進んでいくのだろう

と思いました。


そして、この面白い友達が

面白いおばあちゃんになっていき

子どもたちに囲まれている姿を

この先も側で見ていたいなぁ

と思ったのでした。




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