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日常にポーズボタンを押す本3選

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    02:00
  • 2020年5月5日
  • 読了時間: 3分




私の好きなネットの古本屋さん、VALUE BOOKSで

「不安にざらつく心を抱きしめるための本5選」が紹介されてました。

どれも寄り添ってもらっているような気持ちになれそうな本たち。

(ライターさんの文章を読むだけでも、気持ちが軽くなったのでぜひ)


ここにも書いてある通り、

読書は今しなくてもいいものですよね、きっと。


でも、携帯から、TVから、たくさんの様々な情報が流れ込んできて

耳や目や頭をずっと使ってしまう。

なんとなく疲れてしまって、

映画もインスタライブのような情報でさえ頭に入ってこないときに、

手に取ってみてほしい3冊を選んでみました。


どれも短く、どこから開いてもOKで

ちぐはぐに動いていた頭と目が、気づくと一緒になっているような本です。


「このあたりの人たち」(川上弘美/スイッチ・パブリッシング)



柴田元幸さんが帯にこう書いているのです。

「このあたりってどのあたりかというと、

こういう町に住むのっていいかも、ってあなたが思うあたりです。」


うわーこういう事言えるようになりたい、、


「このあたりの人たち」は川上さんが

そのあたりに住んでいる人たちを26の短編に分けて書いている短編集です。


どこか童話のような、でも隣の町で起こっているかのような短編が

いくつもあることでそこの町が立ち上がってくるのです。

かなえちゃんや、わたしのちょっとしたことや

スナック愛のおばちゃんの話、赤井や犬校長の話など、

かなり奇抜なことが起こるのに、なんだか夢見が良くなるような、そんな本です。



「100年後 あなたもわたしも いない日に」(文:土門蘭 絵:寺田マユミ /文鳥社)



生活のシーンをトリミングして短歌にする土門さんと

イラストをトリミングして私たちに見せてくれる寺田さんの

歌集であり画集でもある一冊。


本の中で実際に切り取られ(トリミング)ていたりして、

短歌の一部が覗いていたり、イラストが見えたり

淡いイラストと深くささるけれど優しい言葉が

どのページを開いてもちりばめられていて、

心地よい気分になれる一冊です。


手元にあるだけで気持ちが上がるような。



「Travels Through South Indian Kitchens 南インド キッチンの旅」(斎藤名穂/ブルーシープ)



最後は料理のレシピ本。

どこから読んでも眺めるだけでもワクワクするのが料理の本の良いところですよね。

でもね、この本はそれだけじゃないんです。


作者がチェンナイにある出版社タラブックスに3ヶ月滞在し、

様々なキッチンにお邪魔して、そこで作られたレシピを載せているのですが、

レシピだけでなく、

作ってる最中の香りや台所の雰囲気、

話したこと、レシピの歴史や

料理を振る舞ってくれる人の背景まで、

其々のキッチンでは様々なことが語られています。


まずはタラブックスの同僚たちの家へ。

そして、そこから彼らの友だち、そしてまた友だちの家へ。

様々なコミュニティと出自の人に

自分たちの料理を作ってもらい、

一緒に語らいながら食べる。


インドの人たちは、料理でもてなすことが好きなこと

それぞれの味、が各家庭や共同体にあること、が見えてくる美味しい本。


レシピだけを眺めてもいいし

著者のイラストを眺めてるだけでも楽しい。

少し気分が乗ってきたら、インドの中の物語を読んでもいい、そんな本です。



気持ちが伸びてほぐれていく、息が吸いやすくなる本3選でした〜

本屋で早く思いっきり本を買いたいなあ

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