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宝塚歌劇と(後編)

更新日:2020年7月18日


MOMOKOさん

インタビュー:すず


 


宝塚歌劇が好きなMOMOKOさん。



前編はこちら



インタビューの後編では

保育園で働いているMOMOKOさんに

こだわりを聞いています。


その軸には大好きな宝塚の信念もありました。



△MOMOKOさん 宝塚劇場にて





––––仕事絶対大変だと思うのに MOMOは楽しむのがうまいなと思っていて。

仕事するうえで大切にしていることや

子どもと関わる上で大切にしていることってある?


子どもは基本的に好きな方だと思うんだけど

子どもを子どもとして可愛がるだけじゃなくて

一人の人間として会話をするし、関わっている。


保育園ってイメージとしては

「子どもと楽しく関わる」みたいな感じだけど、それだけじゃなくて

困った行動とか怒らないといけないときとか

やり切れないときもある。


生活している中で

嬉しいことは一緒に嬉しくなるけど

保育士として「こういうふうに育ってほしい」って気持ちをもって叱ったり矯正していかなきゃいけないこともあったりするから、


一人の人間として関わって生活していく中で

いい方向に成長していくようにする仕事なんだって思ってやるようにしている。


ただ可愛いから楽しいからだけじゃ思い通りにならないことが多い。

人としての関わりを楽しみながら、それを援助していくって感覚でやっているかな。


最初は分からないから様子見ながらやっていたし、いろいろ試しながらだんだん自分の立ち位置みたいなものが定まってきた。


もっといいと思える考えに出会えるかもだけど、今はそれを大事にやっている。




––––ああいう職場っていろんな人がいて、周りの人も信念があるから、自分のやっていることがいいのかなって迷うことない?違う人とかでてきたら?


保育園で一人担任じゃないから、常に上の先生とやる。今はその先生と自分が近い考え方だから、ついていく。


上の人に合わせてやるっていうのは下の身としたら大事かな。

子どもに対して違う方向で関わっちゃうとよくない。

例えば、厳しすぎるとか、ちょっと違うなって思ってもやっぱり合わせることって大事かな、今の立場なら。


そんな風にいろんな人と関わる中で

これが大事っていうのを自分で作っていかなきゃかなと思う。

上に立ったときのためにも。




––––反省する..。笑

前向きに楽しく働くために大事にしていることは?MOMOみたいに楽しみながら仕事の準備が出来る人って貴重だと思う。


必ずしも楽しいわけじゃない。

仕事としてやっているっていうのもあるよ。


それ以外のことで言うと、必要以上残ってやるのがいいことではないと思っている。


出来る限りのところで、出来る時間内で出来るだけ自分がやることで、実践した時に子どもにとってだけじゃなく自分にとっても「やってよかったな」って思える幅が大きくなる。


それを分かっているから、準備もがんばってやろうって思えるし、結局は子どもたちが成長してくれると嬉しいとか達成感になる。


自分が責任をもって担任する子どもたちって思っているでしょ。その子たちが頑張ってくれると嬉しいって、ありきたりだけど思えるから、そこに向かって頑張れているかな。




––––そこが嬉しいって思ってくれる人が先生で子どもは幸せだね。

これからの仕事の目標ってある?


とりあえず今見ている子たちが4歳で、

5歳で卒園させてあげられたらいいなって思う。


元々この仕事に入るときも思っていたことで

すごくアバウトな目標なんだけど、


保育園に行って可哀そう、ではなくて

保育園に行っても安心して生活ができて、

しっかり成長が出来るって思ってもらえるような人になる


って。


保育園って0歳から5歳の子までいて

本当は親の所にいるのがいちばんいいのかなって思っちゃったりする年齢で毎日通ってくる。


なんで保育士になりたいのかなって考えたときに、預けられるマイナスのイメージが私にはあった。

小さいうちから預けられることが

自分だったら嫌だな、親に育ててもらいたいなって気持ちがあったの。

小さいうちってお母さんがいちばんだから、そのイメージのままだったの。


でも保育園の仕事を知って

楽しそうに安心して生活している子どもたちを見て、大事な時期に一緒に生活する、安心できるようにしてあげる仕事ってすごいなって思った。


採用の面接を受けるときに

3・4・5歳で子どもらしくなってきた子たちにとって

「ディズニーランドみたいな場所にしたい」

って言ったことがあるんだけど


帰る時に「また来たい」って思える場所にしたいって思っていた。

それは今でも変わらないかな。




△ディズニーも大好きなんだそう!




––––魔法使いみたいな感じだね。

やってみて思うけど、それってすごい難しいよね。でもMOMOならなれるよ。


今は自分の目の前のことでいっぱいいっぱいだけど、理想として。




––––私は本当にMOMOのぶれない生き方が好き!


ぶれるよ。

もとの価値観って人それぞれあるし。


私も大学生の時、ちょっと羽伸ばしていろいろやってみようと思ってやって、その中ですべてが計画通りって全然ない。


やってみて、いろいろ試して

「ん?」って疑問に感じて、よーく考えて

「これはどうなのかな」

「ちょっときつくなってきたな」

って考え始めて、

やってないことに対しては「足りないかな」って考えて選択してきたって感じかな。




––––やる、やらないの基準は何?

内定もすごくもらっていたでしょ。


その都度すごく悩んでいたと思う。

すごく悩んで、こっちに転びそうになったりあっちに転びそうになったりとかしているよ。


就活のときはそこに入って

いいこと、わるいことを書いたりした。

その数だけじゃなくて、将来とか自分の思いとかで決めた。


悩んだときは

全然違うことをするっていいよね。

気がのらなかったとしても、

宝塚を観にいってみたら前向きになれることもある。




△コンサートが始まる前の舞台



悩んでいるからって家にいるんじゃなくて、

しょうがなく仕事に行ったり

友だちに会ったりすると元気でるかな。




––––そっか。

MOMOも出さないだけで悩むんだな。

決めた道を後悔することはある?


答えが無いなって思うことはある。

あっちを選んでいたらどうだったのかなって。

でも、やってみようってなる。


意外と流れに身を任せるっていうのは大事にしている。

このタイミングで来たんだからやってみようかなとか、それに逆らわないっていうのも大事なことかな。

お母さんが「そういうのもありだよ」って

よく言っていて。




––––へえ〜素敵!

他には大切にしているこだわりってある?


就活の時に「大切にしている言葉はありますか?」って聞かれて答えていたのは


「好意のときほど頭を垂れろ、失意のときほど胸を張れ」


うまくいっているときほど謙虚に、うまくいかないときほど自分に自信をもっていくっていう姿勢かな。


基本的にどこからくる前向きなのかってくらい自分は前向きって思ってて。笑

前向きはすごく大事なことだと思う。

この言葉は謙虚で前向きってことだと思うから、大事にしている。


これも私のすごく応援していた宝塚の人が言っていた言葉なの。


ドンピシャで、これは自分の大事にしたい言葉だって書きとめておいた。




––––MOMOっぽくて泣きそう。

私も心に書きとめた!宝塚学び多いなぁ。

最後に、これからの目標ってある?


今大事にしている人はこれからも大事にしたい。

仕事をしていても友達ってなかなか出会えないと思う。こうやって困っているときに話せる人ってすごく大事だから。






・・・・・



インタビューを終えて

気高く美しいMOMOKOさんの生き方に

改めて魅了された私なのでした。


その感覚はきっと

宝塚を観に行ったときと同じもの。


MOMOKOさんに書いてもらった

一言はこちら!






また宝塚に励まされに行こうね!



次回kon.のインタビューは

2月22日に公開です!



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