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コーヒーのつなぐ物語(前編)

更新日:2020年9月11日


梅谷さんインタビュー:実耶


 


今回インタビューさせていただいたのは

神戸にある『ROUND POINT CAFE』

店主の梅谷 周平さん。


△ROUND POINT CAFEのHP






COCO toastを始めるにあたり、

コーヒーの淹れ方を教えていただいた

師匠です。

(そのときのお話も近日更新します〜)


物腰柔らかで芯が強い

優しくいろいろな技術をもっている

私にとって「いつかこうなりたい」と思う

憧れの大人の一人です。


その秘訣を探るために

梅谷さんの進む道や考え方を

教えていただきました!




・・・・・


––––カフェを開くことになった経緯を教えてほしいです。

僕がコーヒー屋さんをしようと思ったきっかけは『アフリカとコーヒー』っていうのが

ひとつのテーマにはなるんですけど、

いずれアフリカに関するビジネスがしたいっていうのが学生時代から考えていたことではあるんです。

学生を卒業するにあたって、

自分なりにどういう風にアフリカに繋がるかっていうビジョンが見えなかったので、

いったん就職はしたんですね。


就職するタイミングで

「3年か4年くらい社会人経験を経て、

自分のしたいことに進もう」

っていうのは決めていたので、

働きながらいろいろと本を読んだり、

自分なりにどういうステップが描けるかっていうのを考えたりしながら過ごしていて。


たまたま学生時代にスターバックスで

アルバイトをしていたのもあって

コーヒーってほんとに身近にある物、

それを通して伝えられることって

多いのかなと思ったんです。


特にその生産国に関してはアフリカとか

中南米とか途上国が多いので。


変に構えることなく日常にある物を通して、実はその背景を知ると意義のあるものなんです

っていうようなクッションになりうるのが

コーヒーかなあと。





△店内のフリーペーパーを通して

コーヒー豆の生産国について

その現状を伝えられています



あとは、直接僕の想いも伝えられて

知らない業界のお話も聞ける

ちょうどいい規模感が

これくらいのコーヒーショップかと。



それが社会人2年目くらい。

それからいろいろ準備をして。

アフリカの現地の方とコミュニケーションをとれるのが英語かフランス語なので、

会社を5年目に入ってすぐ辞めて、

1年ワーキングホリデービザをとって

フランスに行って語学留学。

で帰ってきて開業です。



△珈琲豆は極力サスティナブルな生産環境で育てられたものを顔の見える生産者から

仕入れています




––––学生さんのときから途上国支援みたいなことをしたいと思っていたんですか?

そうですね、学部自体が政策学部っていう

名前の学部なんですけど。

広く浅くみたいな感じで、

法律にこだわらず、経済だけでもなく、

1・2回生の間はいろんなものを学ぶ。

3回生から専門をしぼっていく感じで、

そのタイミングで

開発経済のゼミを専攻して。


もともと大学に入ったときは

大きく途上国っていうのに興味があって

いろいろ勉強していく中でアフリカに。



––––なんでアフリカ何だろう、気になります。

大きいきっかけがある訳ではないんですけど、コーヒーもひとつの理由だと思います。

コーヒーの発祥ってアフリカなので。

僕がコーヒーを好きになったのもエチオピアのコーヒーがきっかけなんですけど。


いろいろ映画とか本とか見ていく中で、

徐々に徐々にアフリカっていうのに

興味をもちだしました。


––––どのあたりに惹かれたんですか?

何がっていうのは本当にないんですよ。

中国のこともインドのことも勉強しましたし、南米もちょっと見つつ、でもやっぱりいろいろ見た中で一番興味深く、好奇心を引かれたのがアフリカ。


あとは僕と同じ代だとアジアに興味をもっている人が多かったんですけど、アフリカを見ている人がほとんどいなかった。

みんながアジアを研究するんだったら僕がしなくてもいいじゃないですか。



––––たしかに、他の人がやらなかった地域の方が自分がやる意味は大きいですよね。

開業されて今7年目に入られて、

振り返ってみてどうですか?

今思うとあっという間ではあるんですけど、ちょっとずつちょっとずつやりたいことに近づけてはいるのかなぁと思いますね。



––––この間されていたクラウドファンディングとかですよね。


△梅谷さんが立ち上げた

コンゴ共和国のコーヒー豆自社輸入の

プロジェクト(成立済み)


現地の"コーヒー生産者(特に女性の生産者)の安定した収入"、また日本では"まだ馴染みの薄いコンゴ民主共和国についての情報発信"を目指したプロジェクトです。

(詳細はURLからどうぞ!)




––––やりたいことがあっても、

そのエネルギーを持続するのって

めっちゃ大変だなって思ったんですよ。

どうしてブレずに続けてこれるのか

気になります。

元々働いていたときもそうなんですけど、

あんまりモチベーションの浮き沈みっていうのがなかったんですね。

一喜一憂しても仕方がないじゃないですか、正直なところ。



––––(笑)そうなんですよ、無駄な浮き沈みなんですよ!

なので、目標があるのであれば、

少しずつそれに近づけていければいい。

たぶん良いこと悪いこと、

全部学びにはなると思うんですよ。


目標を定める段階でひとつひとつのステップをある程度明確化していけば、

ひとつクリアできれば例えその先長かったとしても、ひとつの達成感は得られると思うんですね。

それの繰り返しなのかな。


あと、自分なりに楽しさを生み出すことですかね。

もちろん体力的にはしんどいとかはあるんですけど。


目標があるからっていうのが答えですけど、目標があってもモチベーションが下がることってあると思うんです。

この前ちょっとしたトークイベントを知り合い同士でやったときに別の登壇者が


「人って2つのタイプに分かれると思う。

ひとつは最初に目標設定して少しずつそこに向かっていく人。

もうひとつは、目標はないけど流れに身を任せていく人。」


と話していて。


僕はどちらかというと、一応目標を設けるタイプだと思うんですね。


でもこの目標だけに向かって進んでいくと視野も狭くなりますし、寄り道はありだと思っていて。

寄り道をしながら、いろんな息抜きとか楽しみを得つつ学びも得つつ、方向性として当初描いていた方向に進んでいればそれでいいかなと。

そういうちょっとした気分転換もところどころに挟みながらやっているので、

モチベーションが保てているのかな。




––––気分転換は何をされるんですか?

本業に関係しつつも目標に対してマイナスな影響がそんな無いこと、ですかね。


一昨年にコワーキングスペースの中のカフェブースをプロデュースさせてもらったんですけど、それはすごい楽しかったですね。


そのプロデュースもそうですし、毎年クリスマス時期にセレクトショップでコーヒーのサービスをさせてもらっているんですけど、

そういうのもちょっとした楽しみ。

もうそれは純粋に楽しめる。


息抜きと言っても、何かしらコーヒーには関係するかもしれないですね。



––––仕事モードをオフにすることってあります?

映画見たり海外旅行に行ったりするときくらいですかね。

海外旅行に行ったとしても、何かしらの日本に落ちてないヒントがあるかもしれない、

お店に対していいアイデアがないかなって見たりはするので、

完全にオフって訳でもないですけど。


全く自分の事業のことを考えずに1日過ごすとかはあんまないかもしれないですね。

何かしら考えてる気がします。



––––それは責任感?目標があるからですか?

好きだからですかね。



––––素敵!それが疲れるってならないんですね。

やっぱり企業に属していると

自分が「こうした方がいいのに、こうしてみたい」って思っても動けないことがほとんどだと思うんですけど、

自分でやっていると「こういうことが世の中にあったらいいのに」って思ったことをまず実践できるので、良い環境なのかなあと。



––––それが作れるってすごいです。

いろいろ周りの人からも意見をもらいつつ実践できるのは、すごく恵まれています。



––––好きなんですね、やっぱり。

そうですね。

楽しいですし、目標があるからですかね。

もちろん人なので、いろんな人と出会って目標が変わるのは全くおかしな話じゃないと思いますし、それはそれでいいんですけど、少なくとも漠然としててもいいので目標があった方が迷子にならないと思うんですよね。


寄り道をしたあとでも、その後もとの道に戻れば一応進む道があるので

「あれこの先何しよう?どうしたらいいんだろう?」って迷うことがない。


やるべきことが目の前にはあるので、

あとはそれをひとつひとつこなしていく感じかなあと。


なので僕は目標がない方が逆にすごいなと思うんですよ。

迷子になりやすい気がするんですけど、

それでもいろんな経験をしていっているのが、柔軟性があるというかすごいなぁとは思いますね。


––––梅谷さんの今の目標って何ですか?

変わらない目標、

ずっと先にある目標としては...






・・・・・




お話を聞きながら

「好きだから」「楽しみながら」

と前向きな言葉とともに

目標に進む梅谷さんが

かっこいいなぁ、、

と憧れの気持ちがさらに増しました。



ROUND POINT CAFEは

穏やかなだけではなく

熱中している温度があるからこそ

こんなに魅力のある場所なんだろうな

と思いました。



あと、最近は「すぐ一喜一憂しないぞ」と

事あるごとに念じてます。笑




後編でも

学生時代から軸になっている

梅谷さんの目標やそのきっかけ、

目標達成に大切なこと

わくわくするコーヒーの魅力など

スペシャルな内容を

たくさんお話してくださいました!



次週更新します。

お楽しみに☺︎







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