西越さんインタビュー:実耶
今回インタビューさせていただいたのは、
私が鍼灸をしていただいている
カラダケアにしこし代表・西越大介さん。
COCO toastとむぎさんを通じて
知り合いました。
▲西越さん
西越さんは一言で表すなら
『生きるパワースポット』
施術のおかげで疲れがとれるだけでなく
話しているうちに自然とエネルギーが湧いてくるんです。
「鍼灸師ではなく、自分のひとつのオプションとして鍼灸がある」
と話す西越さんは、インストラクターをされていたり、宇宙とつながっていたり(!)、よく河川敷で昼寝をしていたり、これからコーチング事業を始めようとされていたり
とにかく面白い人。
今の西越さんができるまでの道のりを、
ロングインタビューさせていただきました。ビビッときたコンテンツから
お読みいただけますと幸いです!
-目次-
★(前編)
①開業までの道のり
②これから始める事業『コーチング』
(中編)
③宇宙とのつながり
④ルーティーン ~理想の暮らし~
⑤これからの世の中について
⑥1年後こうなる宣言
(後編)
⑦にしこし相談室
⑧自分って
⑨いちばん伝えたいこと
・・・・・
①開業までの道のり
西越さんに開業までのお話を聞きました!
・接骨院で働く
もともと自分の好きなことしかやりたくなくて、最初に働いたところでいろいろやれって言われるじゃないですか。でもやりたくなくて。合わないからめっちゃぶつかるんですよ。僕は自分の意見をずっと言っていたので生意気じゃないですか。いいかげんピリピリしていて、最後「出ていけ、お金払わんからな」って言われて「いいです」って言って出ていって。「やべーっ貯金もなんもない」って(笑)
だから日雇いのバイトとかをしていた。
・ホテルで働く
ホテルの中にあるジムのインストラクターとか、プールの監視とか、ロッカーの清掃とかをしていました。お客さんに社長さんが多くて、後々サロンを開くときにバックアップしてもらったり、自分のお店にきてくれるようになったりしました。
・開業に失敗して多額の借金
お金を集めてお店をやろうとしていたんですけど、一緒にやろうとした人はどっか行っちゃって。返していたんですけど、一人では返しきれなくて。
周りに迷惑をかけてしまって、毎日罪悪感と戦ってました。
もうどうしたら・・・絶望ですよね。
とりあえず働きまくってちょっとずつ返していた。朝はホテル行って、夜は焼き鳥屋っていうのを3年くらい。
・ハワイへ
ほとんどお金は返して、このままじゃ島根(西越さんの地元)に帰れないし、次どうしようかなと思って。
それでハワイに行ったんですよ。
最初は言い訳だったんですよ。
みんなに借金していたのを言っていなかったんですけど、すごい働いていたのは知っていたので。「なんでそんなに働いているの?」って聞かれたときに「ハワイに行きたくて」って言っといたらいいかなと思って。
「いつ行きたいの?」って言われて「来年の~」って言っていたら、どんどん近づいてきて、やべって。(笑)
一人で一週間ハワイに。ロミロミマッサージがあるので習いに行った。
ハワイとか行ったら解放されるじゃないですか。「なんでも出来るな」って思っちゃって。そのときネジがどんどん外れていったんです。
・鍼灸の専門学校に通い、資格をとり開業
ホテルの仕事を続けながら、夜間に鍼灸の専門学校に通って資格をとった。
とった後、移動で時間を使いたくないから家の近くでお店できそうなところを探していた。チェーンの不動産を見ていたんですけど全然なくて。
家の近くのローソンに行くときに信号待ちをしていて、パッて見上げたら『募集』って書いてあって。電話したら近所のチェーンじゃない不動産。見に行ったらすごくレトロで、家から1分だし、いいなぁと思って。
その話を社長さんにマッサージしているときに言ったら「どこだ?明日行くから」って。
見に行って「いいな、お前ここでやりたいか?」って聞かれて「やりたいです」って言ったら「来週設計士呼ぶから」って。
次の週、設計士の人が来て図面書いてくれて。もう僕後に引けなくて。「でも僕お金ないです」「いいよ、俺が出すから毎月ちょっとずつ返せば」で全額出してくれて。
1ヶ月くらいで全部決まって、3ヶ月くらいで急にオープンした。
資格とってから10ケ月くらい。その前にもマッサージはずっとしていたんですけど。
周りの人はびっくりしたけど、もうやりたくなっちゃったので。
・地震で閉店、出張サロン
オープンしたんですけど、1年くらいで大阪の地震があって、ヒビとか入って。
ここじゃもう安心して出来ないなと思って、とりあえずやめようって。
お客さんは「どうにかここでしてくれ、気にしないから」って言ってくれて、何回も電話きたんですけど「僕無理です」って。あそこではもう絶対お客さん施術しないって決めたので。
前のお店の内装工事に300万くらいかけたんですよ。まだお金を出してくれた人に支払いしているし、仕事ないじゃないですか、やばいな~と。
その時にマンションを持っている知り合いが「そこの1室貸してあげるから、次の場所オープンするまで使っていいよ。お金はいいから。お客さんは私たちが呼ぶから。」とか言ってスケジュール組んでくれて(笑)
「お願いします」って言って。夏ですね、折り畳みのベッドを電車で担いで搬入した。
その時期に、スポーツ選手とか芸能人の人とかも、知り合って来てくれるようになった。
夏の間働いて、今までで最高金額の売上。
その間に物件を探して、今のお店が見つかった。
・再開店と活動
西越さんのサロン「カラダケアにしこし」
本当に体が軽くなるので、技術がすごいなぁと思います。
鍼灸だけでなく、これまでの経験を活かしてインストラクター等もされています。
詳細はHPにまとめられているので、そちらをどうぞ!
––––今の西越さんができたのって最近なんですね。ずっとその自然体な感じなのかと思っていました。
ここ3年くらいじゃないですかね。それまではグシャグシャ。気を紛らわすためにバーっと遊んでみたり。そのときの状況が怖いからお酒飲んで日々を忘れていくというか。
––––そこで踏みとどまったところがすごいですね。人の繋がりによって道が開かれていて。
なんかポッてしゃべったことで広がって。
でも僕が行動することを「いや、いいです。」って断っていたら、その広がり無いじゃないですか。「すみません、ちょっと今もう無理なんでお願いします」って行動することで、グーンと広がりが出たのが面白いなと。
僕しゃべるのが好きなので、初対面の人でもよくしゃべる。
施術で満足しなくても、しゃべって気に入ってくれる人もいるかもしれない。
僕の仕事はとりあえずしゃべって、距離を縮めてスタートみたいな感じ。
技術は後からついてくるので、最初はコミュニケーションっていうのは絶対大切ですね。
今の家もほとんど家賃0なんですよ。お客さんが「今使ってなくて、維持費も大変だからちょっと使ってくれる」って。
「僕結婚したんですけど別々で住んでいるんです」って言ったら「あんたそれダメだよ、暮らしていいよ、見に行く?」みたいな(笑)
自分が欲しいもの、望むものをどんどん出して話していけば、そういうサポートみたいなものが必然的にあるんだろうなって。
みんなくれるんですよ。「なんでみんな僕のためにしてくれるんだろう」っていうのが今までよく分からなかったけど、分かったんです。
––––なぜですか?言葉にしてるから?
それもあるし、たぶんみんな僕のことが心配なんですよ。危なっかしいというか。
何か手伝ってあげたいなって思われるからかな。僕が綱渡りをしているから。
僕が普通の道路を走っているんだったら
みんな心配しないじゃないですか。
でも僕が綱の上をこうギリギリ・・(笑)
––––(笑)なるほどなぁ。
だからみんな応援してくれるんだと思います。
②これから始める事業
『コーチング』
––––コーチング、いつも施術しながら心もいい状態に引っ張ってくださるのでぴったりだと思うのですが、それはどういう流れなんですか?
借金確定した時に頭の中で鐘がガーン!!って鳴ったんですよ。
本当に聞こえましたね。
そこで焼き鳥屋の店長や常連さん、色々な社長さん達が呑みに連れていってくれて
色んな世界をみせてくれた。
自分の人生の事を語ってくれて
カッコいいなって。
そういう方たちにずっとコーチングされていた。今までのトレーニング期間がそれで。
トレーニングが終わった!って感じです。僕はもう越えられた。
経験して今に活かすための修行をずっとしていたんだなと、スッと。この時期のために僕はやってきた、生まれてきた。
––––そう思える未来があるっていいですね。
両親とか全員に嘘ついていたから。じゃないと殺されるんじゃないかって思っていた。
僕このまま人生終わるんかなぁって感じだったんですよ。家族にも誰にも言えないし、その2、3年くらいは嘘つくのが癖みたいになっていました。他愛もない会話なのに素性がばれないように全部変えて、その場しのぎで嘘ついて、どんどん苦しくなって。
そういうのがやっと整理されて自然体に戻ってきたので、コーチングで話しても大丈夫かなって。ほぼリセット出来たから、あとはこのまま進化していく。
実際に仕事としてではないんですけど、去年くらいから勝手に後輩や友達をコーチングしちゃってる。アドバイスしていたら、みんな独立したりフリーになったりして「自由にやりたいことができて、お金も増えている。何でなんですかね」みたいな。それはやっぱりアクションをたてたから。
相談してくれる人がいるってことは、僕にできることがあるんじゃないかと思ったので、あとはそれをひとつひとつやっていく。
––––本当に西越さんには背中が押してもらえる気がする。
僕もみんなに押してもらったので、何か出来ることがあったら全力でやりたい。
迷ったときや困ったときは、レパートリーがバーンってあるので。
・・・・・
波乱万丈な10年間で
思わず「漫画みたい」と思いました。
そう思ったのはたぶん、西越さんが
すべての出来事を物語のように
面白がりながら
話してくださったからです。
きっとその明るさに惹かれて
少年漫画の主人公のように
味方が増えていったのだと思います。
次回は
みんな気になる宇宙とのつながりや
規格外の毎日の過ごし方など
さらに盛り上がっていきますよ!
お楽しみに〜!
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