初瀬
いやまずキラメイジャーって何…?ってところからなんですけど、日曜の朝やってる特撮番組です。5色のレンジャーたちが悪者を倒す、あれです。ゴレンジャー的な。
こういうとこって画像を貼っていいのかわからずURL貼ったので見てください。
ストーリーが面白いのはもちろんおすすめポイントだけど、すごいなと思ったのが、この話から感じられる価値観です。
新しい価値観を取り入れるってすごく難しいことで、何か得るためには何かを捨てなきゃいけない。
こういうのも認めなきゃいけないのかなぁって渋々、ということもある。
そう思って作ったのではないかもしれないけど、そういった意図が透けて見えてしまうことがあります。「コンプラとかうるさいしとりあえず女性活躍させとくか」とか、「こういうの流行っててみんな好きなんでしょう?」とか。そのたびに思います、いや無理しなくていいです、って。
キラメイジャーにはそれがない。
好きな話とともに紹介させてください。
キラメイジャーたちがパワーアップする回。
ヒーローものってだんだん敵も強くなってきて、主人公たちも強くなっていきます。
この話で、新しいアイテムを手に入れて、パワーアップする道具を使いこなしたあとで言うんです。
「限界は超えないためにある!」
す、すっげえ〜〜!!
今までのヒーローものとか、少年マンガとかでもそうですけど、だいたい限界を超えた先に新たな力を手にできるじゃないですか。
でも現実って違う。普通の人が限界超えるとどうなる?5年くらい前、上司はある日突然会社に来なくなった。
この話って、選ばれた特別な人だけの話じゃなくて普通の人が普通の人のために作ってるんだなぁと感じました。
主人公、充瑠(じゅーる)が、クラスメイトの柿原さんといい感じになる回。
敵は接着剤モチーフのやつで、こいつの攻撃を受けたらくっついちゃう!しまった、クラスメイトとくっついて取れなくなっちゃった!っていう。ベタなんだ!けど面白い。
この柿原さんがなかなかくせもので、先生の前では優等生、裏では毎日つまらない、くだらない、みんな中身スカスカの奴ばっかりだよねー、と。
そんな柿原さんを柿原さん自身も「本当の自分は誰にも好かれない」と思っていて、裏表を使い分けていて。
でも、充瑠くんはそんな本性を見て、ズル賢くてパワフルなところが魅力だよ、と言います。自分に無いものを持っている人って魅力を感じる。
そんなまっすぐな充瑠をみて、柿原さんも自分を変えたいと思うようになります。先生の前で優等生ぶるのをやめ、充瑠をバカにするのもやめた(充瑠はクラスでも人気者という感じではなくて、いつも絵ばっかり描いてたから柿原さんにバカにされてた。ひどい)。
本当の自分を受け入れられるからこそ、変わりたいと頑張れるようになるのかもしれないな、と思いました。
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