大矢さん インタビュー:すず
今回お話を聞いたのは
革教室で出会った大矢さんです。
元々趣味でレザークラフトをやっていたり
バンド活動をしていたり
ボイトレに通っていたり
自分で世界を広げていて、
初めて会ったときに
「こんな人もいるんだなぁ」
と感動して以来、話すたびに
わくわくする発見をもらっています。
(なぜか)ガチガチに緊張しながら
インタビューする私に
関西出身の大矢さん、
今楽しいことや世界の広げ方を
笑いを交えて話してくれました。
▲大矢さん
––––今楽しいことを教えてください。
一番楽しいのはレザークラフトと音楽。
大学の軽音サークルの友達とバンドやったり、別のバンド組んでる友達とスタジオ入ったり、ジャズフェスタ行ったり。
今までジャズとかがっつり聴いたことなかったですけど、そうやってきっかけを作って知らんジャンルに足をふみいれていったりしてます。
––––それは自分から行ったんですか?
誘われて行ったんですけど、誘われたら基本断らないようにしてます。
「こんな世界があるんや」って、
好奇心だけは旺盛なんで。
行かずに後悔するより「これ行かんで良かった」っていう方がいいかなって。
昔何回か「めんどくさ、行ってもろくに楽しくないやろ」って行かんかったら、周りの人が「めっちゃ良かった」って言うことがあって。
「やっぱ行ったら良かったかな」っていう経験を何回かして、それやったら「時間無駄にしたわ」っていう方がまだ気持ちいい、という境地に至りました。
今度大学のOBパーティーみたいなのがあって、友だちに誘われて。
そんなん普段絶対行かないですけど、もしかしたらそこで運命的な何かしらの出会いがあるかもしれないし、とりあえず行くことにしたんです。
そういう心持ちでいるので、こうやって
ここ(革教室)にも来れましたし、
仕事も見つけられてきたなって思います。
––––それ聞こうと思ってました。どうやって楽しいことを見つけてるのかなっていつも思っていたので。
興味があったらとりあえずやってみる。
知らない世界を知るのが結構好きで。
それこそギターの音変える機械、エフェクター自分で作ったりとか。
▲自作したエフェクター
––––そうなんですか?!ちょっと次元が違いすぎて。
ギターのケーブル、シールドっていうんですけど、あれを自作している人が結構多いって知って「じゃあ作ってみよう」って作ったらわりと簡単に作れて。
さすがにエフェクターまで作ってる人はおらんよなって検索したら割とでてきて、お前らにできるんやったら俺にもできるやろうって。(笑)
––––(笑)作ることには自信があるの?
自信があるっていうか、やるかやらんかやなって。
とりあえず本買ってきてやったら「あの音ってこういう仕組みで出てるんや」とか、なんとなく世界の見え方が違ってくる。
革だってそうじゃないですか。
何も知らんかったら、何革があってとか、何なめしでとか、ふちの処理がどうとか、絶対分かんないですよね。
やるとやっぱり人生の枠がひろがる。
何かしら人生を豊かにするには動かないとなと思う。
––––たしかに...!もうすでに今日お話聞けて良かったです。
作るのはいつから好きなんですか?
作ったりするのは幼稚園児の頃から好きで。折り紙とか「お母さん何か作ってほしいもんある?」って。
あるわけないやんって今思えば。(笑)
昔遊戯王とか流行ってたんですけど、手に付けてガシャンガシャンってやるやつ、あれをダンボールで作って、自動で動かすにはどうしたらいいか?とか考えて作ってましたね。
けっこうそういうのが好きで、それがなんでかと言われたら楽しいからとしか言いようがないですけど。
––––家族は「作って」って言ってくれるような感じなんですか?
そうですね、合わせて言ってくれたり。
まあ血ですよね、物作りが好きっていうのは。
父方の祖父が鉄工所をやっていて、組み紐とかをプログラムを組んで自動的に作る、その機械を作ってた。
そっちの血もあるし、母方の曽祖父も仕事ではなく家具とか自分で作ったりしてた。
今でも残ってるんですよ、その曾爺さんが作った家具とかが。
だから、そういう後々残る物を作りたいなって見ても思います。
作った方が愛着も湧きますし、
ただ買って物が届くのも嬉しいけど
作る過程も楽しめるなら、その楽しみが多い方がいいんじゃないかって。
すぐに手元に届くのもいいけど、やっぱり手間かけて作ってる最中の喜びって大きい。
大事にしますしね。
––––すごい、それかも、作りたい気持ち。そういう血のもとで生まれてきてたんですね。兄弟とかいるんでしたっけ?
一人っ子やから黙々と作ったりするのが好きなのかもしれない。
ゲームとかは、好きは好きなんですけど
ずっとやっていたいってあんま思わんくて。
それよりも物作って成果が残る方が、失敗してもその失敗活かせるし。
気晴らしにどっちをやるかって言ったら
こっちやなって。
時間忘れてやれるものって続きますよね。
疲れた時に気分転換にやれるやつって、
いちばん自分に合っててハマるもんなんやなって。
––––疲れた時に「革やろう」ってなるんですか?
そうですね。仕事で「ダメだったな今日」って帰ってきて、何やるかって言ったらまあ、ギター触るか、革で何かやるか。
気分転換になるもので、なおかつ形が残っていく物ってこれ最高やなって。
▲大矢さん作の財布
––––私疲れてるときまでは出来ないなぁ。本当に好きなんですね。
ではその2つ、音楽と革について魅力を教えてください。
革の方はさっき言ったとおりですけど
作ってる最中の楽しみもあり
人にあげたら喜んでくれるし
自分で使っても愛着湧くし
世の中に出回ってる革製品のことも分かって、革の製品並んでたら見てみたり
いろんな面があるんで
ちょっと生活が豊かになる。
考えてみたらそうかな。
––––そう思ったらいろんなことやってみたくなるなあ。
そうですよね、それも。
使い古された言葉だけど、人生1回きりやし
やらずに後悔するよりやって後悔した方がいい。
お金無駄にしたなとか思っても、やっぱり経験はしといた方がいいなあって思うんですよね。
最近やと水耕栽培をちょっとやってみようと思ってやったんです。
前からちょっと興味もってて。
虫嫌いやし、野菜食べなあかんなあと思っても野菜買いにスーパー行くってことをしないんで、家ん中に勝手に生えてたらむしって食うんちゃうかなって。(笑)
––––水耕栽培??
部屋の中で土を使わずにトレーに脱脂綿をしいて、サラダ菜とかに人口のLEDを当てて育てるやつ。
まあ、そこまでいかなかったんですけど。
日光を当てたりプランターとか準備したりするのはすごい楽しかったですけど、毎日の世話するのが疲れて帰ってきてやりたいって思わんかったから、ああ向いてないんやなって。
でも向いてないっていうのが分かったんで。
100均で材料全部揃えたり、本買って調べたり、数千円それで今後使わん物を買ってしまったけど、
やらずに「あーちょっとあれもやってみたかった」って死ぬ前に思うよりは、経験して
数千円の損で済んで良かったなって。
––––やったことあるってだけで、その道にハマってる人とは話ができますもんね。
そうですよね。「液体肥料はハイポニカが一番いいよね」とか。
––––(笑)いろんなことに応用できそう、水耕栽培だけじゃなくても。
話のタネにはなりますよね、水耕栽培だけに。・・・はい滑ったー。
––––ちょっと高度で考えちゃった。(笑)
やっぱりボケずに死ぬよりボケて死んだ方がね。滑ったことも今後に生かせるし、あのときボケときゃよかったなって思うよりは。
何の話をしてるん。革の魅力ですよね。
––––(笑)作れる物っていろいろあるけど、革っていう理由はあるんですか?
・・・・・
やらない後悔よりやった後悔、
お話を聞いたあとから
私も合言葉にしています。
後半では
革や音楽の魅力や出会い、
これからやりたいことについて
お話ししてもらいました。
更新をお楽しみに!!
(11月12日 02:00更新予定)
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