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おうち時間,どうしてる?

更新日:2020年9月25日



相談したいときにぱっと思い浮かぶ人っているでしょう。

自分の今のぐちゃぐちゃした気持ちをこの人に話したら

まるごと受け止めてくれそうだ。

今の自分に必要なことを見極められそうだ。

そういうふうに自然と思い浮かんでしまう人。



今回のインタビューのお相手,paruさんは私にとってそんなすてきな友達です。

一緒にいるととにかく安心して何でも話せてしまう。

大学時代に出会ってすぐに仲良くなって,

ジョナサンのドリンクバーで永遠と話したのが懐かしい。笑

初めての海外旅行はparuさんとのグアムだったし,

卒業旅行には一緒にイタリア・フランスに行きました。



インタビュー記事を通して,paruさんの放つ安心感や穏やかな人柄,生き方が伝わるように

心を込めてお送りします。




––––今回はインタビューさせてくれてありがとう!



いえいえ。

kon.に02:00のインタビューの話をもらって

何について話そうかなって考えてたんだけど,

胸を張ってこれが好きっていえるものは特になくて。


ただ,なんとなく肌馴染みがいいなとか,

自分にとって無理がないなとか,気付いたらこれをずっとやってるなってことはあって。

それらを少しずつ選んで過ごしているのが自分だから

そういうことを話せたらいいなと思う。



––––是非聞きたいです。


私の場合,楽しむ癒されるというよりも,

やっていて自分が回復するようなものを続けてる。



一番に思いつくのは散歩かな。

田舎で育ったということもあって,季節の変化を味わうのが好き。季節の風の匂いとか虫の鳴き声とか,花が咲いたな,とか。

街中にあるちょっとした自然から感じるのが好き。




––––お散歩してる姿がほほえましい。

自然と「行こう!」ってなるの?



んー,そこまで気合いが入った感じではなくて。

「行くかあ~。」ってなるかなあ。


ゆっくり歩いたり自転車で走ったりする中で季節の変化を見つけるのが好き。

散歩を自分のルーティーンとして取り入れてるというわけではなくて,

日常の中でふと自然を感じたり,あ,今日は満月なんだと見上げたり

通勤中とかにもそういう気づきをしながら生活している。



––––無意識にキョロキョロしてるのかも?!



そう思うと,けっこう上を向いて歩いてるのかも。笑


自然を感じるふとした瞬間が,自分の深呼吸できる時間になっているなあ。



––––昔から?



田舎で育ったからねえ。

川も流れて自然豊かなところだった。

普通に通学路に蛇とかも出てきたし。

そういう中で育ってきたから季節の変化を感じながら生活することが普通だった。


友達とも

「ひぐらしが鳴いてきたから夏の終わりだね~!」

っていう会話を普通にする感じ。




––––のどかだなあ。絵葉書の風景みたい。

日常的に季節の会話をして育ってきたから,

一人暮らしをしてもそういうのを大切にしたいのかな。



そうだね,求めようとしてるとこはあるかもね。

都会の中でもちゃんと季節が移り変わってるっていうのを実感して,一息つけたりする。




––––都会での生活も好きなんだよね?



都会の生活も好きだし,実家での生活も好き。

でも大切にしてるものは同じみたい。

たぶん,自然と自分に染み付いたものなんだけど。




––––自然にできちゃうところが素敵。

私はこの間地元に帰って蝶がひらひら飛んでいるのを見て「かわいらしいな」と思ってね,その時はっとしたんだ。「こういう感情,忘れてた。心に余裕がなくなってたな」って。

paruは,どこにいても見過ごしがちな小さな自然の変化を見つけるの,得意だよね。

それってすごく大切なことだね。



そう言ってもらえると嬉しい。

だんだん秋から冬の風になったとか,そういう変化に自然と目がいくのは

私にとっては自分らしくいるために大切なことだろうね。





もうひとつ,ずっと続けているのは漫画を読むこと。

実家に帰ったときに漫画20冊レンタルして一気に読んだり。

今レンタルで借りてる漫画リストを作ったり,アプリで読んだり。




––––私も漫画好きだよ~。ジャンル問わず読むの?



うーん,わりとそうだねえ。

少年漫画も少女漫画もレディース系も,ヒューマン系も時代劇系も読む。


漫画は小さい時から好きで,物心ついた時からセーラームーン読んでた。

小学校の時はガッツリ読んでたな。



––––漫画を読むことをずっと続けてきた理由みたいなものってある?



読書とか映画もすごく好きなんだけど,

「読む(観る)なら,何かを自分の中に吸収せねば!」

って身構えちゃって。

実際に読み始める(観始める)までに心の準備というか,気合いみたいなものが必要なんだよね。


その点漫画は,もう少しとっつきやすいというか世俗的というか,

気軽に見られるんだよね。なんでだろう?笑




––––いや,私もその感じすごくわかる気がする。



でも,その気軽さが,漫画を読むことを続けられている理由の一つなんじゃないかなっって思う。


そして漫画の世界に浸ることが好きなのは,

よりな感情を味わうことができるからかな。

私はやアクション,典型的な恋愛モノというよりも

日常生活の中の人間関係をとしたものが特に好きで。

自分の生活とぶん,登場人物のより繊細な心の機微を想像できる気がして,

それを感じるのが面白い。


あとは,自分の生活のヒントになることも散りばめられている気がして,

何度も読み返しながらそれを探すのも好き。



––––なるほどなるほど。

そんなparuさんのオススメの漫画とか,心に残っている一冊を是非お聞きしたいのだけど……



おすすめの漫画は

『ブレッド&バター』芦原妃名子/集英社


1話につき,ひとつのパンをテーマに,

それにまつわるエピソードが展開されていく漫画。

日常生活で感じられる気持ちがていねいに描かれていておすすめ〜!

パンもおいしそう。。


––––パン大好き!!笑 絶対読みたい!!



是非読んで!

kon.に読んでみてほしい!!



あと,思い出の漫画が

『papa told me』(榛野なな恵/集英社)


子どもも生きるの大変で,子どもだって色々考えてるよね!っていうことが知れる漫画。

母親が読んでて小学校低学年の頃に読み始めたんだけど,ヒューマン漫画が好きになったきっかけかも。



––––うわあ,ありがとう!

おうち時間が増えてる今,是非02:00の読者の方にも読んでほしいな。


うん!

これちょっと面白そうだな~とか,

自分にとって無理なくできるな~っていうものを今まで続けてきたんだと思う。



––––お散歩とか,漫画がparuにとって無理せず自分らしくいられるものなんだね。



私は,無の時間がないと無理なんだよね。

スケジュール帳がびっちり埋まってると発狂したくなってくる……。

ある意味自分が自由になって自分のことだけ考えたり,何かをやだーって放り出したりする時間がないとダメなんだろうね。

だからそういう自分の時間を自然と作ってるのかもね。


自分だけでいられる時間。

何かを消化したり,自分が綺麗だなと思うものを自分だけで味わったり。

昔からペースがゆっくりなほうだし,自分の時間がないとだめ。そういう時間があるからこそ,人の話も余裕をもって聞ける。



––––そうか。paruと会うといつも同じ安心感を感じるのは,paruがずっと大切に作ってる自分の時間があるからなのかなあ。

paruはすごく聞き上手だよね。


えー,ありがとう。話すときは話すけどね?!


––––うん。でも聞くのが上手いイメージがすごくある。


嬉しい。たまに人からそういうふうに言ってもらえることもある。


––––私ね,けっこう悩みを打ち明ける人を選んじゃうの。

深刻な雰囲気にさせちゃうのが苦手っていうのもあるし,そもそも解決策が欲しい時以外に人に相談する気持ちにならない人でさ。楽しく見られたい願望とかも多分あるけど。笑

でも,不思議なんだよね。paruにはついついさらけ出しちゃう。言うつもりなかったことでも,気付いたら真剣に自分の胸の内を話していたりするの。笑


それは単純に嬉しいなあ。

話を聞くのは好きなんだと思う。


聞くときに特に意識してるっていうわけではないんだけど,

人の意見をあんまり否定したくないなっていうのはある。

自分の中の価値観と相手の価値観は違うだろうし,結局は相手が決めることだから。

だから相手が整理できるように,相手の考えを受け止めてることが多いかな。

自分も人に聞いてもらうだけで整理できることが多いんだよね。


––––確かにそうだね! paruさんは,私が自分の中の課題に気づいて,すとんと整理されているのを見守ってくれるイメージがある。いや,ほんとすごい!!


ありがとう。

悩みとか,言いやすい相手っていうのは嬉しい。

なんか照れるね。

––––私もparuさんみたいにいつも穏やかでいたいな〜。


私,マイペースだからねー。

ただ,いつも穏やかというわけにはいかないよ。

切羽詰まってる時とか,人一倍焦っちゃうタイプだと思う。

いっぱいいっぱいになって,1人でわあってなっていたりするよ。


だからこそ,無駄な時間が好きなんだよね。

家に帰ってひたすらダラダラしていつの間にか寝落ちしてたり。無駄だけど必要な時間。

絵にあえて残してある余白みたいな感じ。




––––余白かあ……。なるほど,いい言葉だね。



ね。今話してて,自分でもいい言葉と思った。笑


余白がない絵も綺麗だろうけど,私は絵にある余白の部分が好きなんだ。

余白の中で無理なくできることが,今の自分の好きなことなんだよね。

余白の中で,自分ができることを無理なく広げられたらいいなとかそういう自分にできる範囲で余白を良くしていきたいな。



例えばだけど,料理って絶対やらなきゃいけないけど,呼吸をするように料理できるようになったらいいな〜とか。



––––日常でやることを,いかに自分らしくできるかってことかな。



そう。

なんか,いいかも

くらいが自分にちょうどいい。

趣味に全力で打ち込むのもキラキラしてて素敵だけど,私はその趣味を見つけるまでに疲れちゃうから。

自分に無理ない程度にやってみたいことをやりたいな。




インタビューを終えて,paruさんにはこんなメッセージをいただきました。





思えば私とparuさんの出会いは大学入学直後。

すぐに仲良くなり,近くのジョナサンで何時間も語り合ったのが懐かしいです。笑

人間関係の悩みも進路の悩みも,いつもそばで聞いてくれたparuさん。

初海外旅行でグアムに行ったり,卒業旅行でイタリア・フランスを巡ったり……

居心地のよい友達に恵まれて私は幸せだったな〜と

このインタビューを通してしみじみ思ったのです。



大学卒業後も変わらず温かく,自分をきちんともっているparuさんにこうして余白の楽しみ方を聞けて,ただただ”私得”でした。



忙しいみなさんも

是非余白を楽しむことを忘れずに。

心に余裕のある人は,周りにも愛される素敵な人だと

今回のインタビューでもあらためて思ったのでした。





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